桜島 爆発的な噴火 山体膨張示す地殻変動はおおむね解消

今月3日から山体の膨張を示すわずかな地殻変動が観測されていた桜島で、7日午後、噴煙が火口から2500メートルまで上がる爆発的な噴火が発生しました。
気象台は、この爆発的な噴火によって山体の膨張を示すわずかな地殻変動はおおむね解消したとしています。

7日午後2時すぎ南岳山頂火口で爆発的な噴火が発生し、噴煙が火口から2500メートルまで上がり、大きな噴石が火口から700メートルから500メートルまで飛びました。

気象台によりますと、桜島では今月3日の午後1時ごろから島内に設置している傾斜計と伸縮計で山体の膨張を示すわずかな地殻変動が観測されていましたが、この爆発的な噴火によっておおむね解消されたということです。

ただ、姶良カルデラの地下深くではマグマが長期にわたって蓄積しているほか、火山ガスの排出量もおおむね多い状態で経過していることから、今後、噴火活動が活発化する可能性があるとみられています。

気象庁は噴火警戒レベル3を継続し、南岳山頂火口と昭和火口からおおむね2キロの範囲では大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけています。