りんご食べたあと意識不明の女の子 死亡

先月、姶良市の保育園で、すりおろしたりんごを食べたあと意識不明の重体になっていた女の子が死亡しました。
姶良市は、保育園の対応などについて検証することにしているほか、警察も当時の状況を調べています。

死亡したのは生後7か月の女の子です。

先月18日に姶良市の「興教寺保育園」で窒息状態となり、意識不明の重体となって集中治療室などで治療が続けられていましたが、市などによりますと、意識が戻らないまま、今月28日午後3時すぎに死亡したということです。

この事故について、保育園はこれまでに、おやつとして薄く切ってすったりんごを女の子に与え、口のまわりなどが汚れたため、職員があおむけに寝かせ、ロッカーへ着替えを取りに行った直後、体調が急変したと説明しています。

園児に与える食事は、チェックシートを使って家族に確認していて、了承を得られない食べ物は与えないようにしてきたということです。

上原信園長は今月24日のNHKの取材に対し、「すりおろしきれなかった固形が入っていて、それが詰まった可能性も否定できない」と話していました。

また、保育施設などでの事故を防ぐための参考として国が定めたガイドラインでは、りんごは細かくなっても、固さや切り方によっては詰まりやすい食材だとして、離乳食が終わるまでは加熱して提供するとされていますが、保育園によると、今回の事故で与えたりんごは加熱していなかったということです。

姶良市は、来週から保育関係者などを招いて設置する委員会で、保育園の対応などについて検証することにしているほか、警察も関係者に話を聞くなどして当時の状況を調べています。