徳之島で特定外来生物「シロアゴガエル」の生息確認 注意を

世界自然遺産に登録されている徳之島で、生態系に影響を及ぼすおそれがある特定外来生物の「シロアゴガエル」の生息が初めて確認され、環境省は繁殖を防ぐために容器をひっくり返すなど不必要な水をためないよう呼びかけています。

「シロアゴガエル」は東南アジア原産の体長5センチから7センチメートルほどのカエルで、茶褐色や黄みがかった色が特長です。

繁殖力が強く在来種の生態系に影響を及ぼすおそれがあることから、環境省は「特定外来生物」に指定し、飼育などを法律で禁止しています。

しかし今月8日、徳之島町で目撃したと環境省に通報があり、その後、詳しく調べたところ、島内の8地点で20匹ほどが見つかったほか、卵の塊も20個ほどが見つかったということです。

環境省では生息地の広がりから徳之島への定着は1年以上前で、すでに100匹以上が生息している可能性があると見ていて、特に奄美群島の一部にしか生息していない「アマミアオガエル」の生態への影響を懸念しています。

シロアゴガエルはちょっとした水場でも繁殖するため、環境省は▽容器をひっくり返すなど不要なため水を撤去することや▽車などを移動させるときにはカエルやその卵が着いていないか確認すること、▽そして島内で見かけたらすぐに環境省に連絡するよう呼びかけています。

連絡先は環境省徳之島管理官事務所、電話番号は0997−85ー2919です。