日本と中国の友好促進へ 鹿児島市で交流を深めるイベント

日本と中国の交流を深めようというイベントが開催され、主催者は「日中関係は難しくなっていると感じるが、困難な時こそ民間の友好の促進が大切だ」としています。

このイベントは、公益社団法人の「鹿児島県日中友好協会」が14日、鹿児島市の商業施設で初めて開催したものです。

会場では、まず、海江田順三郎会長(95)が「海洋の覇権などを争う米中関係のあおりを受けて日中関係は難しくなっていると感じます。『民をもって官を促す』という言葉にあるように、困難な時こそ民間の友好を促進することが極めて大切だ」とあいさつしました。

そして、中国の長沙市の学生と交流を続けている鹿児島市の高校生と、鹿児島大学などに在学する中国からの留学生が行ったディスカッションでは、高校生が「中国ではどんな日本のアニメが流行っていますか」などと質問し、交流を深めていました。

会場では、留学生や高校生が中国の伝統衣装、漢服を身にまとったファッションショーが行われたほか、中国の伝統的な弦楽器「二胡」の演奏も披露され、訪れた人たちは柔らかな音色に聞き入っていました。

参加した中国からの留学生は「日本と中国の間にはいろいろな問題がありますが、人と人とのつながりを大切にして今後も若者の交流会に参加していきたい」と話していました。