米沿岸警備隊の巡視船キンボールが鹿児島港に 海保と訓練へ

アメリカの沿岸警備隊と第10管区海上保安本部が初めての合同訓練を今月14日に鹿児島湾で行うことになり、アメリカの巡視船「キンボール」が鹿児島港に入港しました。

アメリカ沿岸警備隊の巡視船「キンボール」は2019年に就役した全長127メートル、排水量4500トンの最新型の船です。

ハワイのホノルルを出港して、10日午後3時半ごろ、関係者およそ140人を乗せて鹿児島港に入港し、11日は船の内部が報道陣に公開されました。

船には、救難救助用のヘリが搭載されているほか、周辺海域の監視や捜索に使う小型の無人機も配備されています。

このほか、機動性の高い小型のボートも3隻搭載され、麻薬の密輸など海上での不法行為の取締りなどに対応しています。

アメリカの沿岸警備隊と海上保安庁は連携を強めていて、去年5月には合同訓練や職員の交流などを推進する文書を取り交わしています。

第10管区海上保安本部との初めての合同訓練は今月14日に鹿児島湾内で行われる予定ですが、詳しい内容は明らかにされていません。

「キンボール」のトーマス・ダーシー船長は「アメリカ沿岸警備隊と海上保安庁は重要な価値観を共有している。今回の訪問は、すでに強固な海上保安庁との関係をさらに強化するものとなる」と話しています。