鹿児島市 自衛隊への名簿からの除外申請の受け付けを開始

自衛隊員の募集に使うため、自治体から自衛隊へ18歳を迎える人の紙の名簿を提供する動きが本格的に始まっています。
こうした中、鹿児島市は県内で初めて、提供を望まない人を名簿から除外することになり、1日から受け付けを始めました。

自衛隊法に基づき自衛隊員の募集に使うため、全国の多くの自治体では、18歳を迎える人の「名前」や「住所」などの情報を自衛隊へ提供しています。

これまでは、自衛隊が名簿を手で書き写す方法でしたが、県内では紙の名簿を提供する方法が主になっていて、防衛省などがおととし2月、「法律上問題ない」とする通知を出したことから、鹿児島市でも来年度から紙媒体での提供を始めます。

一方で鹿児島市によりますと、市は県内で初めて、提供を望まない人を名簿から除外することになり、1日からホームページ上などで受け付けを始めました。

鹿児島市は「個人情報に配慮して除外申請を始めました。提供を希望されない方は申請をお願いします」としています。

また、1日は市民団体が鹿児島市役所を訪れ、紙媒体で提供することについて、撤回を求める要請書を提出しました。

市民団体は撤回できない場合も、名簿からの除外を申請できることを積極的に周知するよう求めています。

市民団体の祝迫光治代表委員は「若者の個人情報が本人の知らないうちに自衛隊に提供されるのは認めがたいことだ」と話しています。