屋久島や佐多岬の灯台がキャラクターに

県内の灯台をもとにした新たなキャラクターが完成し、屋久島町でキャラクターの贈呈式が行われました。

灯台のキャラクター化は全国各地にある灯台を身近に感じ、その歴史や文化に親しんでもらおうと進められていて、県内では南大隅町の佐多岬灯台と屋久島町の屋久島灯台が選ばれました。

屋久島町役場では20日、キャラクターの贈呈式が行われ、プロデューサーの柴田英知さんがキャラクターを無料で活用することを認める贈呈書を荒木耕治町長に手渡しました。

屋久島灯台は屋久島北西部の永田岬に明治時代に建築された高さ20メートルのれんが造りの灯台で、国の登録有形文化財となっています。

キャラクターは縄文杉のかたわらに立つたくましい男性の姿をイメージしていて、島に伝わる「十五夜の綱引き」という風習から、竜の顔をした綱を抱えています。

プロデューサーの柴田さんは「縄文杉を見たときの雄大な印象からキャラクターをイメージしました。地域に愛されるようになってほしいと思います」と話しています

町では今後、キャラクターのグッズを作ったり、地元の企業に活用方法を募集したりすることを検討しているということで、荒木町長は「町としても灯台の周辺の整備を進めているので、若い人が中心となって活用方法を考えてほしい」と話していました。

一方、南大隅町の佐多岬灯台は、九州最南端・佐多岬の目の前にある小さな島の上にたてられています。

ごつごつした島の上に立つ灯台のかわいらしい姿から、キャラクターは13歳の少年の姿となっています。