馬毛島の自衛隊基地建設計画 漁協へ補償金22億円を提示
西之表市の馬毛島では、在日アメリカ軍の訓練の移転先として、近く自衛隊基地の本体工事が始まる見込みです。
こうした中、防衛省が地元の漁協に支払う補償金として22億円を提示したことが関係者への取材で分かりました。
在日アメリカ軍の空母艦載機訓練の移転先などとして、自衛隊基地の建設計画が進む馬毛島では、防衛省が周辺環境への影響をまとめた環境影響評価書を近く公告し、基地の本体工事に着手する考えです。
工期はおおむね4年を見込んでいますが、仮設桟橋と係留施設の整備や工事後の調査などに伴い、島の東側の海域では、漁が制限されたり、漁業権がなくなったりすることから、地元・種子島漁協は国に対し漁業補償を求めています。
これについて、防衛省が漁業補償金として22億円を一括で支払うことを種子島漁協に提示したことが関係者への取材でわかりました。
このほか、防衛省は20億円程度をかけて漁場の保全を検討していることを漁協側に伝えたということです。
防衛省はきょうから今月16日まで、島内の5か所で、漁協の組合員を対象に漁業補償などについて説明することにしていて、漁協の対応が注目されます。