奄美大島でとれた国内初確認のウツボ「タピオカウツボ」と命名

奄美大島の沿岸で釣り上げられたウツボが国内で初めて確認された種類だったことがわかり、黒っぽい丸い斑点が「タピオカ」に似ていることから、和名が「タピオカウツボ」と名付けられました。

このウツボはことし1月、奄美市の「奄美海洋展示館」の学芸員が展示館近くの砂浜で釣り上げたもので、SNSに写真を投稿したところ、専門家などから「珍しい種類の可能性がある」といった連絡が相次ぎました。

その後、「北九州市立自然史・歴史博物館」とともに研究を進めたところ、黒褐色の斑点が少なくとも3列あることや歯の並び方などの特徴から、国内では初確認となる「Gymnothorax shaoi」という学名のウツボだとわかりました。

和名は取材にきたNHKの記者が、斑点の模様が「タピオカミルクティー」に似ていると発案したことや、台湾で初めて確認された種類だったことから、「タピオカウツボ」と命名されました。

このウツボは、これまでに台湾と南太平洋のマルケサス諸島の2か所でしか確認されていなかった非常に珍しい種類だということです。

釣り上げた「奄美海洋展示館」の折田大志学芸員は「怖いイメージが持たれがちなウツボですが、見た目も名前もかわいい”タピオカウツボ”を知ってほしい」と話していました。

また、共同で研究した北九州市立自然史・歴史博物館の日比野友亮学芸員は「さまざまな種類を見つけ分布を細かく明らかにすることで、その特徴や分布の理由を明らかにしていきたい。今回のようにSNSを通じて新たな種類の発見に気づく可能性もあるので、普段見ない種類を見つけたら撮影してほしい」と話していました。

「タピオカウツボ」の標本は、北九州市立自然史・歴史博物館で来月10日から来年の1月29日まで展示される予定だということです。