「待機児童」ワーストの鹿児島市に保育士確保など改善要望
鹿児島市は、保育所などの空きを待つ「待機児童」の数が、全国の自治体の中で最も多くなっています。
こうしたなか、市内の保育園が加盟する団体が下鶴市長に面会し、不足している保育士人材を確保するため、処遇改善などを求めました。
厚生労働省によりますと、ことし4月時点での「待機児童」の数は、全国では調査を開始した平成6年以降最も少なくなりましたが、鹿児島市は去年よりも50人余り増えて136人となり、全国の自治体の中で最も多くなりました。
こうしたなか、市内の保育園が加盟する団体が11日、下鶴市長に面会して要望書を提出しました。
要望書では、不足している保育士人材を確保するため、保育園に入所している子どもの保護者が保育士として働く場合、保育料を無償とすることや、利用者が少ない土曜日に限り、近隣の保育園が連携して1か所で子どもを預かる「共同保育」の導入などを求めています。
下鶴市長は「保育士の勤務環境を充実させ、待機児童の解消と保育の質の向上に取り組んでいきたい」と述べました。
鹿児島市保育園協会の青木和彦理事長は「今回の要望を通じて保育士の働き方が改善され、よりよい保育につながってほしい」と話していました。