鹿児島市内の市電 クレジットカードでタッチ決済の実証実験へ

鹿児島市内を走る市電の運賃の支払いをクレジットカードのタッチ決済で行えるようにする実証実験が11月1日から始まります。

鹿児島市交通局の市電は現金か独自のICカード「ラピカ」しか使えないことから、利用者から他の支払い方法を求める声も上がっていました。

このため対象となるカードを「Visa」にしぼって11月1日から実証実験が行われることになり、31日、報道陣に公開されました。

使い方は「ラピカ」と同じで、乗り降りするときに1回ずつ専用の機器にタッチすると暗証番号を入力することなく短時間で決済できます。

市交通局はおよそ半分の車両にあたる25両に導入し、実証実験で利用状況や安定した運用が可能かどうかなどが確認できれば、他の会社のカードでも利用できるようにする予定です。

コロナ禍が続く中、海外では非接触型の「タッチ決済」が交通機関などで広がっていることから、外国人観光客の利便性も向上することが期待されています。

県内では、すでに南国交通が運行する空港バスのすべてに「タッチ決済」を導入しています。

鹿児島市交通局の白石貴雄局長は「運賃の支払い方法の多様化で利便性が高まると考えている。実証実験がうまくいけば、観光需要の動向を踏まえて早い時期に導入したい」と話していました。