“和牛のオリンピック”鹿児島県で開幕 400頭以上が出品

“和牛のオリンピック”とも呼ばれる5年に一度の品評会「全国和牛能力共進会」が過去最多の41の道府県から400頭以上の牛が出品されて、6日、鹿児島県で開幕しました。

和牛の品質を競う5年に一度の品評会「全国和牛能力共進会」は“和牛のオリンピック”とも呼ばれ、鹿児島県の霧島市と南九州市を会場に6日から10日まで行われます。

午前中は霧島市の審査会場で開会式が行われ、はじめに過去最多となる41道府県の出品者がそれぞれそろいのユニフォームを着て入場しました。

式では大会の名誉会長を務める鹿児島県の塩田知事が「消費の低迷や不安定さを増す国際情勢による飼料の高騰で和牛の肥育や経営、販売環境は厳しさを増している。和牛業界が一丸となって逆境を乗り越え、新たな第一歩を踏み出す契機となることを願っています」とあいさつしました。

そして出品者を代表して鹿児島県の森義之さんが「鹿児島の地から和牛の魅力、可能性を全世界に発信します。『和牛こそ我が人生』と和牛に人生をかけた全出品者と愛する牛たちとともに、大会期間中、輝きを放ち続けます」と宣誓しました。

鹿児島県での開催は52年ぶり2回目で、12回目となる今大会には全国各地から合わせて438頭が出品されます。

午後からは高校や農業大学校が参加する「特別区」という区分で審査が行われ、県立曽於高校の「しえな」が登場すると大きな拍手が送られていました。

3年生の矢野輝星さんは「しえなは頑張ってくれました。まずは休ませて、いい結果が出たら褒めてあげたいし今まで頑張って来たねと言ってあげたいです」と話していました。

大会は7日から牛の姿・形や体格の良さを競う「種牛の部」で審査が始まります。

7日からは「種牛の部」の1区から4区で審査が始まる予定で、出品者は牛を水で洗うなど最後の調整をしていました。

1区の「若雄」に白浜喜と金吉桜を出品する県肉用牛改良研究所の西浩二さんは「仕上がりとしては良い状態を維持してきているので、コンディションを崩さずにやっていきたい。前回と同じようにいい成績が取れたらと思います。いちばん最初に始まる区なので鹿児島全体を勢いづけたい」と話していました。

会場の一角には全国各地のブランド牛が無料で試食できるエリアも設けられています。

初日の6日は北海道や宮城、鳥取、大分、それに地元・鹿児島などのブースが開かれ、それぞれ長い列ができていました。

娘と一緒に会場を訪れた女性は「大会を楽しみにしていて有給休暇を取って来ました。3種類の牛を食べて、締めで鹿児島の黒牛を食べました。微妙に味が違ってそれぞれおいしいです。食べ比べができて楽しめます」と話しました。

家族3人で訪れた父親は「どれもとてもおいしいです。子どもも喜んでいて、2時間かけて来たかいがありました」と話していました。