桜島噴火で道路などに降灰 2年ぶに鹿児島市の清掃車が出動

11日夜、桜島が噴火した影響で鹿児島市では道路や車などに灰が積もり、2年ぶりに市の清掃車が出るなど朝から各地で対応に追われていました。

桜島では11日夜、午後8時14分に爆発的な噴火、午後8時30分に噴火が発生し、噴煙がそれぞれ火口から1100メートルと火口から1300メートルまで上がりました。

風が火口から西方向の東風だったため灰は鹿児島市街地方向に流れ、道路の白線が見えにくくなるなどの影響が出ました。

このため鹿児島市では2年ぶりに清掃車と散水車を出動させて対応にあたっています。

合わせて7台が与次郎や下荒田などの道路を中心に清掃していて、12日終日かかる見込みだということです。

また、鹿児島市天保山町にある中古車販売店では、野外に展示していた車およそ30台が火山灰に覆われていました。

窓ガラスが傷つくおそれがあることから、従業員は空気を噴出する機械で1台ずつ灰を飛ばす作業に追われていて、すべて洗車するには13日までかかるということです。

中古車販売店の男性は「きのう夕方に清掃し帰りましたが、灰まみれになっていました。止めようがないのですが余計な仕事が増えて大変です」と話していました。

このほか、民家のガレージや玄関に灰が積もり、掃除する人の姿なども見られました。

79歳の男性は「起きたら火山灰のにおいがし、最近あまり降っていなかったため驚きました。とりあえず身近な玄関などを掃除します」と話していました。