肝付町の中高一貫校で地元に伝わる剣術・やぶさめを披露

9月も中旬に入り、運動会や体育祭のシーズンを迎えています。
肝付町の学校の体育祭では、地元につたわる「薬丸自顕流」の剣術や、人が馬の代わりに走るユニークな「やぶさめ」が披露されました。

肝付町にある楠隼中学校と高校は、公立では珍しい中高一貫の全寮制の男子校で、毎年、新入生が入学直後から地元につたわる「薬丸野太刀自顕流」を学んでいます。

ことしも、10日行われた体育祭で披露され、中学1年生が長さ1メートルほどの木の棒を、大声を出しながら武士さながらの気合いで振り下ろしていました。

今回の体育祭は、3年ぶりに保護者も観覧することができ、生徒たちの懸命な姿に保護者から歓声があがっていました。

中学1年生の生徒は「自顕流の精神に触れられて心と体が鍛えられました」と話していました。

また中学2年生は、900年近い歴史があるとされる地元、肝付町の「やぶさめ」にちなんで、人が馬の代わりに走り、弓の代わりにボールを投げるユニークな「やぶさめ」を披露し、会場を沸かせていました。

楠隼中学校の大平紀博教頭は「この地域にやぶさめや自顕流があるので取り入れています。鹿児島を理解して、鹿児島や肝付町をもっと好きになってもらいたいです」と話していました。