「H2Aロケット47号機」愛知県で公開 今年度打ち上げ予定

月面着陸の実験装置やX線で宇宙を望遠する衛星を載せて、今年度中に「種子島宇宙センター」から打ち上げられる予定の「H2Aロケット47号機」の機体が、愛知県の工場で29日、公開されました。

愛知県飛島村の工場で公開されたのは、三菱重工業が製造している「H2Aロケット47号機」の1段目と2段目の機体です。

機体にはエンジンや燃料タンクなどが搭載され、先端に衛星を取り付けると、全長57メートルになります。

JAXA=宇宙航空研究開発機構によりますと、今回のロケットには月面の狙った場所に着陸する技術を研究するための実験装置と、X線を使って宇宙を望遠する衛星が載せられることになっています。

三菱重工業でH2Aロケットの「打上執行責任者」を務める徳永建さんは「新型コロナの影響で製造工程が難しい時もありましたが、こうして公開することができました。安全にしっかり打ち上がるところを見ていただきたいです」と話していました。

「H2Aロケット47号機」は、「種子島宇宙センター」から今年度中に打ち上げられる予定です。