参議院選挙鹿児島選挙区 担当記者たちが裏側を語り尽くす

野村さんが圧勝した参議院選挙鹿児島選挙区。裏ではいろいろありました。まずは野村さん担当の神記者が語ります。

【ユーモアあふれる人柄】

今回、自民党の野村さんを担当しました、記者の神と申します。きょうは参院選も終わったということで、担当記者の目線で野村さんの選挙戦を少し振り返っていきたいと思います。みなさん、野村さんの印象ってどんな感じですか?たくさん意見があると思いますが、私の印象はとてもユーモアあふれる人だなという印象がありました。

【女性票ねらい?酒癖を暴露】

その話でひとつ。「女性の集いで女性議員の酒癖話」。これはどういうことかといいますと、6月25日に同じ自民党の小渕優子さんが、野村さんの応援にきました。そこで野村さんは小渕さんと仲がいいということで最初にお話をしたわけです。野村さんは、「小渕さんはこの女性国会議員の中で、一番お酒が強いんだ」と。そして「2番目に強いのがAさん。3番目がBさん。小渕さんは、酒を飲んでも全く乱れないけれども、AさんとBさんは飲むと乱れるんだ」と。そういうお話をされていました。

今回は女性票をいかに取り込むかということが陣営のひとつのテーマでもあったということで、なるべく野村さんもユーモアを交えて話したんだと思いますが、それを初めて聞いたわれわれ報道陣からすると、「いまの話って必ずしも必要だったんだろうか」と、少しざわついたということがありました。

【僅差だった日も…出口調査】

そしてふたつ目です。「自信にじます陣営でも出口調査は…」。野村さんが最初から強いといわれていたなかで、われわれは少しでも迅速で確実に当選確実を打つために、出口調査というのをしていました。この期日前の出口調査、実は結構競っていました。でもふたを開けてみたら野村さんが17ポイント差近くをつけて圧勝ということになったわけですけれども、これは「今回一枚岩で戦えた久々の選挙だった」と話す人もすごくたくさんいて、今回はある意味自民党の結束力、組織力が働いたなという印象です。

【真価問われる6年】

最後は「総仕上げ・真価問われる6年」というふうに書きました。野村さんは今回で4回目の当選と言うことで、国会議員をもうすでに18年やっていて、これからさらに6年あるわけです。野村さんは今回、政治家としての総仕上げとしての4期目にしたいと話していました。基本的には「食料の安全保障」ということで、得意な農政分野の話がメインだったんですけれども、157万の県民すべての意見を反映して、最後の総仕上げ、鹿児島を盛り上げる6年にしていただきたいなと思います。



女性票の獲得が課題だった野村さんの思わぬ発言。圧勝に見えつつも前回の選挙より票を減らした理由のひとつかもしれません。ただ、出口調査では女性の40%台半ばが野村さんを支持していて、組織は盤石でした。

一方、柳さんは課題だった知名度不足を克服するため、県内津々浦々をまわっていました。そんな柳さんには、アメリカでモデルとして活躍する息子の喬之さんが、3万人のフォロワーを持つ自身のツイッターで応援メッセージを送っていました。

ただ、出遅れは否めず、野村さんに迫ることはできませんでした。


さて話題は変わって、今回の選挙で注目を集めたのが、あの鹿児島の偉人・西郷隆盛の末裔夫婦。2人の選挙戦について、堀川記者が語ります。

【明治維新なら西郷隆盛と…】

今回の参議院選挙、突如現れたのがこちらの2人でした。選挙区の西郷歩美さんと、そして比例代表の西郷隆太郎さん。いずれも夫婦です。歩美さんについては東京の中央区議会議員や東京都議会議員を務めて、政治そして選挙経験もありました。

そして夫の隆太郎さんなんですけれども、言わずと知れた西郷隆盛の子孫、やしゃご、五代目でして、IT企業に勤めていて、以前から本人は若いときから政治には関心があったそうで、本人いわく明治維新の時代に生きていたら西郷隆盛と鹿児島を守るためにともに活動していたのではないか。今回、日本そして世界を幸せにするということで決意をして出馬をしたということを話されていました。

【“敬天愛人”“銅像”】

そんな2人の選挙事務所なんですけど、これは事務所開きの様子ですね。西郷隆盛の肖像が至るところにありまして、こちらには甲冑もあって、さらに事務所の入口には敬天愛人と書かれたステッカーもご自由にお取り下さいということで書いてある、ちょっと私もこれまでの取材ではあまり見てこなかったような、少し特徴のある事務所だったのが少し取材していて印象的でした。

夫婦の2人の選挙戦は、比例代表の隆太郎さんは東京の上野の西郷隆盛の銅像から、歩美さんは鹿児島市の西郷隆盛の銅像の前から、それぞれ選挙戦をスタートし、歩美さんは無党派層から非常に支持を集めまして、集めたんですが、2人とも落選でした。

【響いた出遅れ】

歩美さんに選挙を振り返られて何点ですか、100点満点で何点ですかと最終日に質問したんですけれども、その際にご自身は80点とおっしゃっていました。もともと歩美さんは千葉県出身で知名度不足は否めない中で浸透してきたということを評価する一方で、出馬の表面は6月に入ってからということで、この遅れがマイナスの20点だと話されていました。

実際には2人とも、歩美さんに関してはことしの3月から4月には立候補を決意していたそうなんですけど、なかなか隆太郎さんを含めて、政党の関係等で調整に時間がかかって6月に入ってからということで、私たちも非常に2人の出馬に関しては驚いた印象があります。

【鹿児島に地域政党?】

選挙が終わってこれからどうするかですけれども、歩美さんは地域活動をしていきたいという話をしていました。ある程度、今回の選挙で爪痕を残した中で、選挙前には歩美さん、会見で地域政党を作りたいという話もしていたんですね。

来年には県議会議員選挙など、今後選挙もありますけど、今後鹿児島で2人がどのように活動していくのか、政治活動という意味でも、今後の動向に注目をしていきたいと思います。



西郷さんは、NHKの出口調査でも終盤の伸びが顕著でした。今回は、参政党の昇さん、NHK党の草尾さんも出馬し、過去最多に並ぶ5人による選挙戦でした。

野村さんおよそ30万に対し、こうしたニューフェースへの投票は合計15万票あまり。従来通りの政治、既存の政党への不信感が反映された結果ともいえます。

きょうはゆるーくお伝えしましたが、少しでも多くの人が政治に関心を持つきっかけになればと思います。