国の研究機関「農研機構」 基腐病に強い新品種育成したと発表

国の研究機関「農研機構」は、被害が拡大しているサツマイモ基腐病に対し、抵抗性のある新品種を育成したと発表しました。
来年から県内を中心に本格的に導入されるということです。

サツマイモ基腐病は、糸状の菌がイモや茎を腐らせる病気で、発病した茎などが地中に残っていると翌年以降も発生する恐れがあります。

県内では、4年前に確認されたあと被害が拡大していて、焼酎やでんぷんの生産にも影響が出ています。

国の研究機関「農研機構」は、22日、オンラインで会見を開き、育成していた品種の中に基腐病に抵抗性のあるものが見つかり、「みちしずく」と名付けたと発表しました。

この新品種を基腐病の発生が激しかった畑で栽培し、通常よりも1か月程度早く収穫したところ、発病は2割程度に抑えられたということです。

また、芋焼酎の原料として広く使われている「コガネセンガン」よりも収穫量が多く、焼酎にした時の酒の質も似ているということです。

さらに、でんぷんの原料としてもすぐれているということです。

農研機構によりますと、現在、鹿児島と宮崎の両県で種芋を生産していて、来年から県内を中心に本格的に導入される予定だということです。

農研機構九州沖縄農業研究センターの小林晃グループ長は「鹿児島の焼酎業界は大変大きな影響を受けていると聞いているが、“みちしずく”が光明になると信じている」と話しています。