原口さんの弁護団 「くじけず戦う」 支援者「許しがたい」

原口アヤ子さんの弁護団や支援者は、鹿児島市内で記者会見を開きました。

この中で再審を認めない決定が出たことについて、弁護団の森雅美団長は「残念です。再審を認める決定が出た第1次の再審請求より数段ちみつな証拠を提出したと思っていた。3年前の最高裁の壁が裁判官たちに大きくのしかかったのではないかと思う。疑わしきは再審開始申立人の利益という大原則があるが、それが忘れられた決定だと思う。私たちが出した証拠を過小評価した、誤った評価にもとづく決定だと思うが、くじけることなく戦っていきたい」と述べて、福岡高等裁判所宮崎支部に即時抗告する考えを示しました。

また今回の再審請求で弁護団は、救急救命医による鑑定を新たな証拠として提出し、義理の弟は近所の男性2人が自宅に連れて帰った時点ですでに死亡していた可能性が高く、殺人事件ではないと主張しました。

これに対する裁判所の判断について弁護団の鴨志田祐美事務局長は「確定判決の中で殺害したと認定された時間帯より前に被害者が亡くなっていた可能性を今回、裁判所は少なくとも認めている。それなのに棄却という決定はありえない。結局は最高裁に忖度しているのではないか」と述べて批判しました。

このほか弁護団の支援者で、えん罪をテーマにした映画「それでもボクはやってない」の監督、周防正行さんは「『不当決定』の文字を見てくじけそうになりましたが、これからも支援していこうと強く思います」と話していました。

鹿児島地方裁判所が認めない決定を出したことを受けて、10年以上、支援を続けてきた武田佐俊さんは「極めてひどい決定で、許しがたいです。絶句をしました」と話しました。

武田さんは、入院している原口アヤ子さんとの面会がコロナ禍で制限される中、定期的に病院を訪れて励まし続けてきました。

武田さんは、22日原口さんに決定の内容を伝えたときの様子について、原口さんはうなずきながら、怒った表情を見せたと紹介した上で、「支援者の1人としてめげずに、彼女が生きている限りは恥をさらすこの司法のあり方、この不正義を正すべく闘い、支えていく」と話しています。