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鳥栖市の鉄道カフェが2日間限定で最後の営業 ラストラン

ことし4月に店主が亡くなって閉店していた鳥栖市の「鉄道カフェ」が、13日と14日の2日間限定で最後の営業を行い、集まった人たちが鉄道模型の大きなレイアウトでラストランを楽しみました。

この鉄道カフェは、鳥栖市出身で鉄道ファンでもあるドイツ語通訳の田中伍夫さんが、2015年にJR鳥栖駅近くのビルの3階に開店したもので、鉄道模型の大きなレイアウトが人気でした。

田中さんが4月に亡くなってカフェは閉店していましたが、田中さんの妹の遠藤和子さんらが、13日と14日の2日間限定で最後の営業を行いました。

13日は、多くのファンが鉄道模型の車両を持ち込んで思い思いにラストランを楽しんでいました。

また店内には、田中さんが手作りしたかつての鳥栖機関区を再現したジオラマや、旧国鉄時代の駅長や乗務員の帽子なども展示されました。

中学3年の男の子は「田中さんから鉄道の話を聞かせてもらったり、一緒に鳥栖駅にSLを見に行ったり楽しい思い出があります。どこかで模型を自由に使えるようになればいいですね」と話していました。

カフェを開いた田中さんの妹の遠藤さんは「ファンのみなさんに遊んでいただくのが一番の供養だと思って開店しました。兄も喜んでいると思います」と話していました。

遠藤さんたちは、今月、カフェを撤去するということで鉄道模型のレイアウトについて引き取り先を探しているということです。
07/16 16:31
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