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撃沈された疎開船「対馬丸」の悲劇を小学生が学ぶ研修が始まる

80年前の太平洋戦争中、アメリカ軍に撃沈された疎開船「対馬丸」で起きたことを小学生が学ぶ研修が6日から那覇市で始まりました。

対馬丸は80年前の太平洋戦争中、沖縄から九州へ向かう途中で、アメリカ軍の魚雷攻撃を受けて撃沈され、784人の子どもを含む1484人が犠牲になりました。

遺族などでつくる対馬丸記念会は、対馬丸の悲劇を知ってもらおうと小学生を対象にした研修を6日から行っています。

那覇市にある対馬丸記念館で行われた1回目の研修には15人が参加し、最初に対馬丸に乗船して生き残るも、両親ときょうだいあわせて9人を亡くした対馬丸記念会の高良政勝代表理事から沈没したあとの体験を聞きました。

また、学芸員から生き残った人のなかには7日間、海に漂流していた人がいたことや、流れ着いた奄美大島で手厚い手当を受けたことなどの説明を受けました。

このあと、参加者は近くにある慰霊塔に移動して犠牲者に黙とうをささげていました。

参加した小学5年生の児童は「対馬丸について新聞とかネットで調べていましたが、生き残った人の生の声を聞くのは初めてで、気持ちが伝わってきてびっくりしました」と話していました。

参加者は、来月、2泊3日の日程で、奄美大島を訪れ、地元の人たちと交流する予定です。

07/06 17:29
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