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橿原 最古級のホケノ山古墳 国重文指定を記念した展示会

最も古い時期の古墳として知られるホケノ山古墳の出土品が、国の重要文化財に指定されることになり、発掘調査で見つかった鏡や土器などを紹介する展示会が橿原市で開かれています。

桜井市にあるホケノ山古墳は、邪馬台国の時代と重なる3世紀中頃の前方後円墳で、珍しい埋葬施設とともに見つかった大量の副葬品がことし国の重要文化財に指定されます。
これを記念して、橿原市の県立橿原考古学研究所の付属博物館では、鏡や武器の副葬品など400点余りを展示しています。
このうち、「画文帯神獣鏡(がもんたいしんじゅうきょう)」は中国から伝わったとされる青銅製の鏡で、古墳が造られた年代を推定する貴重な資料とされています。
また、古墳の埋葬者が納められたと考えられるひつぎの破片は耐久性に優れた「コウヤマキ」という木が使われ、今回初めて公開されました。
このほか、ホケノ山古墳の近くにある邪馬台国の女王、卑弥呼の墓という説もある箸墓古墳の「ほり」で見つかった土器なども展示されています。
博物館の平井洸史 学芸員は「ホケノ山古墳がどうのようにして生まれ、のちの前方後円墳のモデルになったとされる箸墓古墳につながるのかを見てもらいたい」と話しています。
展示会は、今月(7月)15日まで開かれています。

07/05 18:20
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