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強盗殺人事件の裁判 76歳の被告が遺族に謝罪

去年、滝沢市で72歳の男性が殺害され、通帳などが奪われた強盗殺人事件の裁判で、76歳の被告本人に対する質問が行われ、被告は「無残にも命まで奪ってしまって申し訳ない」と述べて遺族に謝罪しました。

住所不定、無職の佐藤廣明被告(76)は去年8月、直前に知り合い、家に泊めてもらっていた滝沢市の佐藤猛さん(当時72)のアパートで、佐藤さんの首を絞めて殺害し、通帳と印鑑を奪ったとして強盗殺人の罪に問われています。

また、この事件の後に雫石町や青森県で逃走するための車を奪ったなどとして、強盗傷害罪や強盗罪などでも起訴され、合わせて8つの罪に問われています。

18日の裁判では被告本人に対する質問が行われました。

この中で被告は殺害の動機について、被害者に振り込まれる年金を奪おうと思ったとしたうえで、年金支給日の朝、被害者が出かけるそぶりを見せたため、現金を引き出される前に奪おうと襲ったと述べました。

また遺族に対し「あんなことをやると思っていなかった。前の日まで一緒にご飯を食べた人に対して無残にも命まで奪ってしまって申し訳ない。遺族には申し訳ないと言っても何もないが、私にはこの言葉しかない」と述べて謝罪しました。

また、強盗殺人事件の後に起こした事件については「パニック状態になり、ただ逃走することしか考えられなかった」と釈明しました。
被告に対する質問は19日も行われます。

07/18 17:47
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