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子どもの「出自を知る権利」についてシンポジウムを開催
熊本市の慈恵病院で行われている「こうのとりのゆりかご」、いわゆる「赤ちゃんポスト」や「内密出産」を巡って議論が続いている子どもの「出自を知る権利」についてのシンポジウムが熊本市で開かれました。
シンポジウムは慈恵病院が企画したもので、オンラインでの参加も含めておよそ１１００人が参加しました。
はじめに慈恵病院の蓮田健院長が、３年前に始まった病院だけに身元を明かして出産する内密出産が３０例となったことを明らかにした上で、「女性の匿名性の保障と赤ちゃんの出自を知る権利について議論する機会は少ない。それぞれの立場での考えなどを知ることで距離が縮まるといいと考えている」と話しました。
続いて、匿名での出産が行われているドイツやフランスなどで子どもの出自の情報がどう扱われているか、研究者などが紹介しました。
慈恵病院は、熊本市と出自情報の開示について指針を定めるための検討会を設置して議論を進めています。
このシンポジウムは７日も行われます。
07/06 17:07