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熊本市 子どもから虐待受けた夫婦の新住所 子どもに漏らす
熊本市が、成人した子どもからの虐待から逃れるため引っ越しした夫婦の新しい住所を、誤ってその子どもに漏らしていたことが分かりました。
夫婦は緊急避難などをしたほか、再び引っ越しをせざるを得なくなったということです。
市によりますと、西区に住んでいた夫婦は同居する成人の子どもの虐待から逃れるため３年前に引っ越し、市の支援措置の対象となりました。
夫婦は、市に対して新しい住所を知られないようにしてほしいと申し出ていましたが、その後、市が子どもに対して不正に受給された生活保護費の返還を求める際、誤って夫婦の住所を記載した書類を送ったということです。
市は、生活保護の担当をしていたケースワーカーによるシステム上の処理のミスや、書類を送るときのダブルチェックを怠ったことが原因としています。
子どもに住所を知られたことから夫婦は緊急避難したほか、市が警察に安全確保を要請しました。
夫婦は虐待から逃れるため再び転居せざるを得なくなり、市が引っ越し費用や敷金など、およそ３７万円を負担したということです。
熊本市西区保護課は「夫婦にご迷惑をかけ大変、申し訳ない。今後こうしたことがないよう再発防止に努めたい」としています。
07/05 17:45