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霧島市の中学校で生徒が能楽を鑑賞 日本の古典文化学ぶ

伝統芸能の素晴らしさを子どもたちに実感してもらおうと、日本の芸術家の中でも顕著な功績がある「能」の講師を招いた授業が、霧島市の中学校で行われました。

この授業は、文化庁の子どもの育成を推進する事業の一環として行われ、霧島市の横川中学校には、日本芸術院の会員で能楽観世流の二十六世観世宗家の観世清和さんが訪れました。

観世さんは、はじめに、生徒68人を前に、能の面や装束をつけずに「羽衣」と呼ばれる演目の一部を披露しました。

続いて、能の特徴のひとつ、「すり足」について、足の動かし方や頭を上下に動かさないといったポイントのほか、少ない動きで心の内面を表現していることなどを紹介していました。

そして、生徒たちが演目「老松」のうたを練習し、観世さんはそれに合わせて舞を舞っていました。

参加した男子生徒は「能を見たことがなかったが、声などが迫力があった」と話し、別の女子生徒は「能を初めて知り、とても勉強になった。能面も実際に見てみたい」と話していました。

観世清和さんは「若い人に日本の古典文化の深いところに触れてもらいたい。大きくなったときに、能のうたを歌ったなという思い出を体の中に入れておいてほしい」と話していました。

07/19 11:21
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