図書館と高校生が制作の童話集が完成

広島市の図書館と市内の高校生が協力して制作を進めていた広島ゆかりの作家の作品を集めた童話集が完成しました。

広島市立中央図書館が制作したこの童話集には、広島市出身の作家、鈴木三重吉が携わった13の作品が掲載されています。
表紙や扉絵のデザインは広島市立基町高校の創造表現コースの生徒12人が担当し、それぞれ作品から感じたことを表現しました。
このうち、男の子が金の窓を見つける作品「岡の家」の扉絵は、男の子の印象的な横顔とともに目の周りには輝く光の粒が描かれています。
視線の先を想像してもらいたいとこのような表現にしたということです。
また、童話の文章は図書館の職員が難しい漢字や昔の仮名づかいを現代の表現に変えるなど、読みやすいように工夫しています。
広島市立中央図書館の川上裕司さんは、「高校生の皆さんがこだわりを持って描いたデザインの童話集を同世代の若者にも読んでもらい童話の魅力に浸ってほしい」と話していました。
童話集は、広島市内の市立図書館や図書館のホームページで読むことができます。