世羅町でコウノトリのヒナ誕生 専門家が推定

世羅町で、国の天然記念物のコウノトリのヒナが生まれたとみられることがわかりました。

世羅町によりますと、飛来したコウノトリのつがいが、3月、本格的に抱卵したとみられることがわかりました。
それからおよそ1か月後の4月16日にかけて、町や地元住民らでつくる協議会が設置した観察用のカメラでは親鳥がヒナにエサを吐き出して与える行動が複数回、確認されました。
専門家が確認した結果、ヒナが生まれたと推定されるということです。
さらに、22日、NHKが撮影した巣の映像には、親鳥のほか小さなヒナと見られる姿も映っていました。
世羅町では去年、広島県内で初めて、3羽のコウノトリのヒナが誕生し、巣立ちが確認されました。
町や地元住民らでつくるコウノトリ保全地域協議会の竹内政彦会長は「ヒナがかえるのを心待ちにしていたのでうれしく思っています。5月中に個体を識別するための足環を取り付けてその後、巣立ちを待つことになります」と話していました。
ヒナを育てている時期は親鳥が特に神経質になるとして、町や協議会は、無事にヒナが巣立つことができるよう、観察や撮影をする場合は巣から150メートル以上離れて短時間ですませるなどマナーを守ってほしいと呼びかけています。