サイバー犯罪対策で専門家にアドバイザーを委嘱 広島県警

インターネットを悪用したサイバー犯罪の手口が巧妙化する中、広島県警察本部は捜査力を強化しようと情報セキュリティーに詳しい専門家2人をアドバイザーに委嘱しました。
広島県警察本部の「サイバー犯罪対策テクニカルアドバイザー」に委嘱されたのは、▼情報セキュリティーが専門の広島大学の西村浩二教授と、▼日立システムズの丹京真一さんです。
2人はこれまでにデータを暗号化して身代金を要求する「ランサムウェア」などのサイバー攻撃を念頭に、データのバックアップに関する講義などを行ってきました。
警察によりますと、インターネットを悪用したサイバー犯罪の手口が巧妙化する中、アドバイザーの2人には捜査力の強化に向けて今後もこうした講義などを依頼したいとしています。
西村教授は、「最近は生成AIなどを使った複雑な犯罪が出てきているので、新しい手法にどのように立ち向かうのか、教育の立場で役割を果たしたい」と話していました。
丹京さんは、「サイバー犯罪の被害に遭わないためにどうするのか、さらに、被害に遭った時にどうするのかという点で役に立てれば」と話していました。