世羅町のコウノトリ 県内2例目の産卵か

世羅町に飛来した国の天然記念物のコウノトリのつがいが産卵し、卵を温める「抱卵」に本格的に入ったとみられることがわかりました。
産卵が確認されれば県内では去年に続いて2例目となります。

世羅町によりますと、町内に飛来しているコウノトリが今月11日から電柱の上の巣に長時間滞在していると町に情報提供がありました。
巣があったのは去年、コウノトリが産卵したのと同じ場所で、町がカメラを設置して今月18日から19日までの13時間観察したところ、▼つがいのどちらかが常に巣にいて、▼96%以上の時間、巣に伏せていることが確認されました。
専門家の分析の結果、コウノトリが今月11日ごろから14日ごろに産卵し本格的な「抱卵」に入ったと見られるということです。
コウノトリの産卵が確認されれば県内では去年に続いて2例目となります。
町や地元住民らでつくるコウノトリ保全地域協議会の竹内政彦会長は「世羅町にコウノトリが来てくれたのはうれしく、うまく巣立ちまでいけばいいなと思う。ひなが巣立ちしたら近所の田んぼにおりるので楽しみしていてほしい」と話しています。
町や協議会は観察や撮影をする場合は巣から150メートル以上離れて短時間ですませるなどマナーを守るよう呼びかけています。