高校教諭パソコンから計500人余の個人情報流出か 

県教育委員会は、広島市と廿日市市の3つの県立高校の生徒あわせて500人余りの名前やクラスなどの個人情報が、過去に勤務した教諭のパソコンから流出した可能性があることを明らかにしました。

県教育委員会によりますと、先月24日、広島市内の県立高校に勤務する教諭が自宅で、私物のパソコンにウイルスの感染を示す警告画面が出たことから、表示された連絡先に電話をかけ指示に従って操作したところ不正な遠隔操作が行われたということです。
パソコンには、この教諭が過去に勤務した広島市の安古市高校と祇園北高校、それに廿日市市の廿日市高校に平成26年度から令和4年度に在籍していた生徒のべ532人分の名前やクラスのほか、安古市高校の265人分の定期テストの点数などの情報が保存されていて、これらが流出した可能性があるということです。
県教育委員会では、生徒の個人情報を私物のパソコンに送信することを原則禁止していますが、この教諭は「休日に自宅で業務をするために送信した」などと説明しているということです。
現時点で情報の流出は確認されていないということですが、県教育委員会は今後、研修などで個人情報の取り扱いについて指導するなど、再発防止に取り組むとしています。
県教育委員会の小野裕之高校教育指導課長は「事案について大変重く受け止めており、再発防止に努めたい」と話しています。