コウノトリの産卵促す塔を設置

去年、県内で初めてコウノトリのひなが誕生した世羅町で、再びコウノトリの産卵を促そうと、先端に巣が設置された塔が建てられました。

世羅町では去年、国の特別天然記念物のコウノトリのつがいが飛来し、県内で初めて3羽のヒナが誕生して、巣立ちが確認されました。
地元の人などがつくる団体は、コウノトリが再び町内で産卵するのを促そうと、去年巣が作られた場所から東におよそ450メートル離れた耕作放棄地に、「巣塔」と呼ばれる金属製の塔を設置しました。
設置された塔は高さおよそ15メートルで、先端には、直径1.6メートルの台に、保管されていた去年のつがいの巣の一部が設置されています。
町によりますと、コウノトリは子育てに成功した土地で次の年も産卵することが多いということです。
「巣塔」を設置したコウノトリ保全地域協議会の竹内政彦会長は、「ここに来なさいという気持ちを込めて建てました。町の人はコウノトリを見て楽しい気持ちになっていると思うし、ことしも町内で2羽飛んでいるので、巣塔を見つけてほしいです」と話していました。