三原市の70代男性 マダニが媒介する感染症で死亡

三原市の70代の男性がマダニが媒介する感染症で死亡しました。
県は、これから来月にかけてマダニの活動が特に活発になるとして、屋外で活動する際には長袖、長ズボンを着用するなど対策をとるよう呼びかけています。

広島県感染症・疾病管理センターによりますと、三原市内の70代の男性は重度の発熱で県内の医療機関に入院し、今月11日に死亡しました。
保健所が調査した結果、マダニが媒介する「日本紅斑熱」に感染していたことがわかりました。
男性は亡くなる前、農作業をしていたことがあったということです。
「日本紅斑熱」は、マダニにかまれたあと、2日から8日の潜伏期間を経て急激に38度から40度ほどの高熱が出て、全身に米粒からあずきくらいの大きさの発疹が出る特徴があります。
ことし県内で「日本紅斑熱」に感染し、その後死亡したのは2人目です。
県によりますと、マダニは畑や草むらなどに広く生息し、これから来月にかけては特に活動が活発になる時期です。
県は、農作業やレジャーなど屋外で活動する際には、長袖、長ズボンを着用したり首にタオルをまいたりするなどマダニが服や髪の中に入り込めないようにした上で作業後は体や衣服をはたくなど対策をとるよう呼びかけています。