「そごう広島店」新館 31日に営業終了 29年の歴史に幕

広島市中区のデパート「そごう広島店」の新館は、31日で29年の営業を終えます。最後の営業日となった31日は開店と同時に多くの客でにぎわっています。

広島市中区基町にある「そごう広島店」の新館では最後の営業日となった31日、午前10時に開店すると家族連れや女性客が次々と訪れ、中にはカメラで建物を撮影する人の姿も見られました。
新館は1994年4月に開業し、地下1階から地上9階に若者向けのブランドや紳士服などを扱うテナントが入っていますが、建物を所有する不動産会社との賃貸契約が終了することからきょう午後7時半に営業を終え、29年の歴史に幕を閉じることになります。
5歳の娘と訪れた40代の女性は、「長年使ってきたので寂しいです。娘にいいものがあれば買おうと思います」と話していました。
また、広島市の50代の女性は、「市内でも一番大きなデパートでランドマークのような存在だった。閉館と聞いてこみ上げるものがありました。きょうが最終日なので、新館の思い出になる商品を買いたいです」と話していました。
新館が入る建物を所有する不動産会社によりますと、現時点でテナントは決まっておらず、2025年春に向けて物販だけでなくアミューズメント施設などの誘致を検討しているということです。
一方、隣接するバスセンターがある建物に入っているそごう広島店の本館は2025年の春にかけてリニューアルを行って営業を続けることにしています。