外国人旅行者向け 新たなツアー実証実験

G7広島サミットをきっかけに外国人旅行者が増えることを見込んで、被爆電車に乗りながら広島の歴史を英語でガイドする実証実験が行われています。

この実証実験はG7広島サミットの開催を受けて広島の歴史に関心を持つ外国人旅行者に新しいツアーを体験してもらおうと広島市の旅行会社が取り組んでいます。
23日は東広島市に住むスリランカ人の親子が参加しました。
はじめに参加者は原爆の被害を受けながらもいまも走り続けている「被爆電車」に乗って「広島駅」から「原爆ドーム前」に向かいました。
車内ではモニターの映像を見ながら、路面電車は原爆投下の3日後には運転を再開したことや、車内から見える被爆建物の広島電鉄千田町変電所を見ながら当時の状況について説明を受けました。
このあと、原爆ドームの近くで専用のゴーグルをつけてVR=バーチャル・リアリティーで再現された被爆前の町並みや、原爆が投下される瞬間の映像を見て、広島の歴史を学んでいました。
参加したスリランカ人の母親は「VRで広島の昔を見ることができて多くのことを学びました。息子にとってもいい経験になりました」と話していました。
この実証実験は5月末まで行い、アンケートの結果などを踏まえてことし8月と10月に外国人旅行者向けにツアーを行う計画だということです。