県立吉田高校 90歳の卒業生が原爆投下時の体験を初めて証言

安芸高田市の県立吉田高校で20日、71年前に卒業した90歳の女性が、生徒たちに原爆が投下された時の体験を初めて証言しました。

証言をしたのは中島初江さん90歳で、卒業以来、初めて母校を訪れました。
新型コロナウイルスの感染防止対策として、生徒10人が教室で、ほかの生徒300人はモニターごしに話を聞きました。
中島さんは昭和20年、13歳の時に前身の吉田高等女学校に入学し、農作業ばかりしていたことなど当時の学校生活を振り刈りました。
8月6日は、校庭で朝礼中に原爆が投下され、中島さんはその時の体験として、「すごい風が吹いてきた。その時に広島に原爆が落とされたことも全然わからなかった」と話していました。
その後、中島さんは、避難してきたケガ人の手当てにあたったということで、「『水、水』と言っているのに、そこにいた大人から『水をあげたら死ぬよ』と言われ、水もあげられませんでした。あの声がずっと耳の底に残っています」と証言しました。
また、中島さんは最後に、ロシアによるウクライナ侵攻を踏まえ、生徒たちに、「核兵器はもってのほかです。賢く自分で判断できるような人になっていただきたい。先輩からのお願いです」と語りかけました。
証言を聞いた生徒は、「見ているのもつらい、その場にいたくないぐらいつらい思いをされたと思う」とか、「広島の出身として戦争のことを受け継いでいけたらなと思っている」と話していました。