岐阜長野県境 乗鞍岳 噴火警戒レベル引き上げ想定し連絡訓練

岐阜と長野の県境にある乗鞍岳で噴火警戒レベルが引き上げられたことを想定し、関係機関への情報伝達の手順を確認する訓練が、高山市で行われました。

訓練は、乗鞍岳の噴火に備えて、国や県、警察や自衛隊などの関係機関で構成された協議会が毎年、行っています。
5日は、気象庁が噴火警戒レベルを活火山であることに留意する「1」から、火口周辺への立ち入りを規制する「2」に引き上げたという想定で行われ、高山市内の飛騨県事務所では、県の担当者が火山性微動の観測や臨時の解説情報発表、レベルの引き上げと状況の移り変わりにあわせあらかじめ決めた連絡網で情報を伝達していく手順を確認していました。
岐阜と他の県との境には乗鞍岳の他、10年前に噴火し戦後最悪の火山災害となった御嶽山や、5月下旬から火山性地震が多い状態が続いている焼岳など5つの活火山があります。
飛騨県事務所振興防災課の新田幸治係長は「登山者には、県内の火山はすべて活火山だと意識して常に最新の状況を確認しヘルメットなどの装備して安全に登山を楽しんでほしい」と話していました。