公立高入試 内申書の「欠席の記録」を廃止へ 岐阜県教委

岐阜県教育委員会は、家庭の事情などで学校を欠席せざるを得ない生徒に配慮するため、来年度の公立高校の入試から内申書の「欠席の記録」の欄を廃止することを決めました。

岐阜県教育委員会によりますと、高校入試における調査書、いわゆる内申書にはこれまで学習の記録や学級活動への取り組み状況に加え「欠席の記録」として学年ごとの欠席日数やその理由が記載されていました。
合否は学力検査と調査書の評定で判断されていて、「欠席の記録」は合否には直接影響しないものの参考にしていたということです。
この「欠席の記録」について岐阜県教育委員会は家族の介護などの家庭の事情や体調などで欠席せざるを得ない生徒が不利になることがないよう来年度の公立高校の入試から廃止することを決めました。
県教育委員会はこれにより、体調不良などに加え不登校の生徒が無理をして登校するのを避けることにもつながるとしていて、「欠席日数をもって特定の志願者が不利益を被ることのないよう様式の変更を行うことにした」などとコメントしています。
文部科学省によりますと公立高校の内申書での出欠に関する記録は2023年度の入試の時点で東京や大阪など5都府県で廃止されていますが愛知・岐阜・三重の東海3県で廃止されるのは初めてです。