県立高校5校の運動部で不適切指導 顧問に文書訓告や厳重注意

部活動に所属する生徒たちの頭を丸刈りにするよう迫ったなどとして、昨年度、岐阜県内にある5つの県立高校の運動部で、顧問が文書による訓告や厳重注意を受けていたことが、県教育委員会への取材で分かりました。

県教育委員会によりますと、池田町の県立池田高校ではおととし9月、運動部の顧問を務める50代の男性教諭が、試合で敗れた生徒たちに「全員丸坊主にするか、監督の俺が辞めるか」と選択を迫り、所属する部員のほぼ全員にあたる16人が頭を丸刈りにしたということです。
この顧問は去年3月にも部の規則に反して髪が短くなかった部員に対して「次の練習までに直してなかったら殴るぞ」と発言したということです。
県教育委員会は去年6月、こうした指導や暴言は不適切だとして、顧問を文書による訓告としました。
このほか本巣市の県立本巣松陽高校でも運動部の顧問の教諭が練習中のミスをとがめて部員全員を1時間以上立たせるなど、昨年度、県内の5つの県立高校で不適切な行為があったとして、運動部の顧問に対し、文書で訓告や厳重注意を行ったということです。
県教育委員会は「不適切な指導が発生し、誠に遺憾です。今後このようなことが無いよう教職員への指導を行いたい」とコメントしています。