市民団体が抗議文書を提出 岐阜市長のイスラエル訪問で

岐阜市の柴橋市長が5月、イスラム組織ハマスとの戦闘が続くイスラエルを訪問したことについて13日、市民団体が市役所を訪れ、「一方的にイスラエルを擁護している」などとして、抗議する文書を提出しました。

クリスチャンでもある柴橋市長は5月下旬に政務として私費でイスラエルを訪問したことを6月明らかにし、「エルサレムの平和のために祈ることが訪問の目的だ。クリスチャンの政治家などの会合では、ハマスのテロに対する悲しみや痛みを共有した」などと説明していました。
これについて、4つの市民団体のメンバーなど約20人が13日、市役所を訪れ、それぞれが作成した市長宛ての抗議文書を秘書課に提出しました。
このうち「岐阜・九条の会」の文書では「現地メディアの取材に対し、柴橋市長は一方的にイスラエルを擁護している」とか「ハマスのテロは許されないものの、ガザ地区への攻撃は過剰である」などとしていて、市長の今回の訪問と現地での言動や行動に強く抗議するとともに滞在中の発言の撤回や反省の表明を求めています。
岐阜・九条の会の吉田千秋代表世話人は会見で「柴橋市長が去年、イスラエル大使館に行った際にもおかしいと抗議文を出したが何の反省もなく、現地を訪れていて腹立たしい」と話しました。
一方、岐阜市は、「抗議文の内容を確認し対応を考える」としています。