航空自衛隊岐阜基地で航空機事故想定し消火訓練

岐阜県各務原市の航空自衛隊岐阜基地で、航空機が事故で炎上したという想定のもと、消火訓練が行われました。

この訓練は航空機の事故による火災に備えて航空自衛隊岐阜基地が3か月ごとに行っていて、6日は隊員約30人が参加しました。
訓練は自衛隊の航空機が何らかの事故で炎上したという想定で、航空機に見立てた複数のドラム缶の周りに燃料をまいて火をつけ、激しい炎と煙が上がると、消防車など4台が出動して放水を始めました。
訓練ではパイロットの救出を3分以内、消火活動は10分ほどで完了することを目標にしていて、1200度の熱に耐える特殊な防火服に身を包んだ隊員は燃えさかる炎の中からパイロットに見立てたダミーをすばやく運び出し、目標の時間内に火を消し止めました。
訓練の責任者を務めた航空自衛隊岐阜基地の山口誠一3等空尉は「航空機の事故が起きないことを祈っていますが、もしものときは人命救助とともに、航空機の被害を最小限にすることを目的に技術向上に努めています」と話していました。