リニアトンネル工事現場周辺で井戸の水位低下 JR東海が対策

岐阜県瑞浪市にあるリニア中央新幹線のトンネル工事の現場周辺で、井戸の水位が低下するなどしていることがわかり、JR東海は工事の影響とみて対策を進めています。

JR東海によりますと、去年12月中旬とことし2月中旬に、瑞浪市の日吉トンネルの掘削工事現場の2つの区間で地下水が湧き出ました。
その後、瑞浪市大湫町にあるJR東海が設置した観測用の井戸で、5月上旬には最大でおよそ40メートル水位が低下しました。
周辺でも個人の井戸9か所と、およそ40戸に水を供給している共同水源3か所、それにため池の2か所で水位の低下を確認し、水が枯渇したところもあったということです。
JR東海は、トンネル工事の影響とみて住民に説明するとともに、応急的な対策として水の量が減るなどした家庭に対して上水道の水を井戸に引き込む工事を行っています。
トンネル工事の現場では、今も地下水が湧き出ていますが工事は継続しているということです。
JR東海は「早急に上水道の工事を進めるとともに、引き続きトンネル掘削との関係を調査して真摯に対応します」とコメントしています。