セクハラ認定 池田町の町長が辞職願提出「心から謝罪」

岐阜県池田町の町長が第三者委員会の調査で女性職員など15人に対するセクハラがあったと認定されたことを受けて、25日午前、町議会議長に辞職願を提出し、その後の会見で「関係職員には大変申し訳なく心から謝罪したい」と述べました。

池田町の岡崎和夫町長(76)は町の第三者委員会の調査で職員と元職員の女性15人に対するセクハラがあったと認定され、「町長は辞職相当である」などとする調査報告書が24日、町に提出されました。
これを受けて、町長は25日午前、町議会議長に辞職願を提出し、受理されました。
その後、岡崎町長は記者会見し、「関係職員には大変申し訳なく心から謝罪したい。池田町の名前を傷つけてしまい町民にも申し訳ない。1人よがりの裸の王様だった」などと述べました。
また、報告書で15人に対するセクハラがあったと認定されたことについては「はっきりと覚えているわけではないが、相手が言っているなら認めざるを得ない」と述べました。
一方で、このうち1人の女性に対し、服の上から腕や太ももなどを触るといった行為があり、被害者と示談したとされたことについては、腕を触ったことなどは覚えているもののそれ以外は記憶にないとし、示談したかについても「答えられない」と述べました。
池田町では26日、臨時の町議会が開かれ辞職願について同意されれば町長の辞職が決まります。

【相次ぐハラスメント 古田知事「誠に残念」】
岐南町に続き池田町でも町長のハラスメントが第三者委員会で認定されたことについて、岐阜県の古田知事は25日の記者会見で「職場におけるハラスメントは基本的にあってはならず、個人の尊厳や人格を不当に傷つけ周りの職員も含め職場環境を悪化させる。とりわけ組織のトップの問題はあってはならず誠に残念に思う」と述べました。