停電の信号機の復旧訓練 小型のポータブル電源を使用

災害による停電で消えた信号機を小型のポータブル電源を使って復旧させる訓練が19日に岐阜市で行われました。

この訓練は岐阜県警が岐阜市内の交差点で行い、警察官など約20人が参加しました。
これまで災害などで停電し信号機が消えた際には発電機を使って復旧させてきましたが、重さが20キロと持ち運びに苦労する上、ガソリンの給油などに時間がかかっていました。
一方、19日の訓練で使ったポータブル電源は重さが6キロと比較的軽量で持ち運びがしやすい上、ボタン操作で簡単に作動し信号機の復旧までの時間を短縮できると期待されています。
訓練では信号機の電源ボックスとコードでつなぎ、ポータブル電源のボタンを押すなどするとすぐに信号機が光っていました。
県内には約3260か所に信号機が設置されていますが今年度中にすべてを消費電力が少ないLEDに変える予定で、大きな電力を供給できないポータブル電源でも2、3時間であれば信号機を動かすことができるということです。
県警ではこれまでに10台のポータブル電源を導入していて今後も増やす方針です。
岐阜県警交通部の竹腰健管理監は「少しでも早く信号機を復旧できるよう、ポータブル電源を活用していきたい」と話していました。