合計特殊出生率 市町村別も発表 県内最高は岐南町の1.74

厚生労働省は女性1人が一生に出産する子どもの数を示した出生率の5年間の平均を市区町村別も含めて19日に発表し、岐阜県内で最も高かったのは、岐南町の1.74で最も低かったのは海津市の1.15でした。

厚生労働省は、女性1人が一生のうちに出産する子どもの数を示した「合計特殊出生率」について、平成30年から令和4年までの5年間の平均値を調べ、19日発表しました。
それによりますと県内42の市町村のうち出生率が最も高かったのは岐南町の1.74でした。
岐南町は「都市部に近いため雇用環境がよく、商業施設や医療機関も充実していて子育て世帯の転入が多い。町としても子育て支援を手厚くしていて、それが安心感につながっているのではないか」としています。
次いで高かったのは瑞穂市と高山市が1.64、郡上市が1.62などとなっています。
一方、出生率が最も低かったのは、海津市の1.15でした。
海津市は前の5年間でも県内で最も低くなっています。
海津市の横川真澄市長は「出生率低下の最大の要因は20代、30代の流出であり、若い世代から見た魅力という点で、他の自治体に後れをとった結果であると考えております。このため、現在、子育て世代に魅力ある施策の充実に取り組んでいるところであります」などとコメントしています。

次いで低かったのは養老町が1.16、池田町の1.23などとなっています。
また、岐阜県全体の出生率は1.43で全国の出生率(1.33)を0.1ポイント上回り、全都道府県では24番目の高さでした。
前の5年間と比べると0.09ポイント低くなっています。