「古川祭」19日から始まる 5年ぶりに通常通りの開催

飛騨市で伝統の「古川祭」が19日から始まりことしは、新型コロナの5類移行で5年ぶりに通常通りの開催となります。

飛騨市の「古川祭」は「山・鉾・屋台行事」の1つとしてユネスコの無形文化遺産に登録されていて、豪華けんらんな祭屋台やさらし姿の男たちがやぐらの上の大太鼓を打ち鳴らす「起し太鼓」で知られています。
初日の19日は午前8時ごろから9台の祭屋台が蔵から出され、笛や太鼓の演奏とともにそれぞれの町内を巡りました。
このうち青龍台という屋台ではからくりが上演され、子どもの人形が七福神の1人、福禄寿の頭の毛をそったり、福禄寿が持つ亀が鶴に早変わりしたりすると、見物の人たちから拍手が上がっていました。
新型コロナの5類移行を受けてことしは5年ぶりに祭礼の行列の人数などが通常通りに戻るほか、今夜行われる「起し太鼓」でも男たちによるもみあいが以前のように行われます。
近くに住む30代の女性は「祭の縮小で寂しかった年もありましたがこれから活気をとりもどしてくれたら」と話していました。
古川祭は19日と20日の2日間で4万5000人の人出が見込まれています。