航空関連企業がニンニク 消費者庁の「機能性表示食品」に

航空機部品の加工などを行う各務原市の会社が工場の空きスペースで栽培するニンニクに、血中の悪玉コレステロールを下げる効果があることが県などの調査で分かりました。

各務原市で航空機部品などの加工を行う会社では2016年から高齢の従業員に働く場を提供するため、工場内の空きスペースを活用し、ニンニクや食用の花などを水耕栽培しています。
栽培には工場の機能が生かされていて、ホコリや微生物の侵入を防ぐ「クリーンルーム」で光を当てる強さや長さを細かく調整できるため、安定した品質を保てるということです。
県の食品科学研究所などがこのニンニクの成分を調べたところ、血中の悪玉コレステロールを減らす「アリイン」という成分が1日にニンニク1片を摂取することで効果が期待できる程度含まれていたということです。
このニンニクは消費者庁の「機能性表示食品」に登録され、「ロケット発芽にんにく」としてインターネットで販売されます。
ニンニクを栽培する大堀研磨工業所の大堀憲社長は「航空機産業で培ったノウハウが栽培に役立っている。野菜に付加価値を付けて販売し従業員の雇用を守りたい」と話していました。