高山市にリゾートホテルと一体化した美術館オープン

高山市でリゾートホテルと一体化した美術館がオープンし、開館を祝う式典が開かれました。

高山市上岡本町の「飛騨高山美術館」は4年前、美術館とリゾートホテルを一体化するため閉館し、リニューアルに向けて準備を進めていました。
11日は美術館の開館を祝う式典が開かれ、高山市の田中明市長は「高山の新しいランドマークになると期待しています」とあいさつしました。
これに先立ち、報道関係者に美術館の作品が公開されました。
ロビーにはフランスのガラス工芸家、ルネ・ラリックが1926年に制作し、かつてパリのシャンゼリゼ通りの商業施設に設置されていたという高さ約3メートルのガラス製の噴水が展示されています。
また、同じくフランスの工芸家、エミール・ガレが1900年ごろに制作した花瓶の後ろには高山市出身のアーティスト、挟土秀平さんが作った土壁が添えられ、作品を引き立てています。
このほか、19世紀後半から20世紀初頭の作品、約110点が展示されています。
飛騨高山美術館の向井公規館長は「季節や時間によって音響や香りが変わる展示室もあります。ここでしか見られない作品もあるのでぜひ足を運んでほしいです」と話していました。
この美術館は年間2万5000人の来館者を見込んでいるということです。