岐阜市民病院の骨密度検査 671人に本来より低い値を通知

岐阜市民病院が行った骨密度の検査で装置の設定に誤りがあり、671人に本来よりも低い値を通知していたことがわかりました。
このうち、153人が誤って骨粗しょう症と判定されていましたが、不要な薬を投与したケースなどはなかったということです。

岐阜市民病院によりますと2014年6月から去年10月にかけて骨粗しょう症の診断のために骨密度の検査を受けた人のうち20代から90代の671人に本来よりも1%から9%、平均で6%程度低い値を通知していたということです。
20歳から44歳の日本人の平均と比較した値を伝えるべきところを装置の設定を誤りアメリカ人の平均と比較していたのが原因で、304人には骨折のリスクを実際よりも高く通知していました。
また、このうち153人が誤って骨粗しょう症と判定されていましたが誤りの値がわずかだったことなどから不要な薬を投与するなど診療方針に影響を及ぼしたケースはなかったということです。
病院は該当する人に対し、謝罪文と正しい測定結果を郵送しました。
岐阜市民病院事務局の宇山毅次長は28日開いた会見で「深くおわび申し上げる。検査マニュアルを改訂するなどし再発防止に努める」と述べ陳謝しました。