同僚の私物など盗む 県が職員を懲戒免職

岐阜県は職場で同僚の私物などを盗み、職員の個人情報に不正にアクセスしたとして、29歳の職員を懲戒免職にしました。

22日付けで懲戒免職の処分になったのは可茂土木事務所に勤務していた男性の主任技師(29)です。
県によりますと、主任技師は2018年から去年(R5)にかけて、県が管理するハードディスクや女性職員9人の衣服など約40点を盗んだり、公文書を隠したりしたほか、内部のネットワークに不正にアクセスし、女性職員の給与明細や人事に関するデータを盗み見ていたということです。
主任技師は「普通は手に入らない私物や個人情報がほしかった」とか「書類を隠せば自分に話しかけてくれると思った」と説明し、県は警察に被害を相談しているということです。
このほか、女性職員の胸を触るなどした農業大学校の男性講師を停職9日、部下に対して「指詰めろ」などと発言した環境生活部の部長級の男性職員を戒告の懲戒処分にしました。
平野孝之総務部長事務代理は「県民の信頼を損なうもので誠に遺憾であり深くおわびを申し上げる。再発防止に向け対策を徹底し法令順守、公務員倫理の向上を図っていきたい」と陳謝しました。

《古田知事 “極めて遺憾”》
岐阜県では去年11月、パワハラ対策を担当する総務部長が組合との団体交渉の際に部下の頭にペンを振って当てるパワハラをしたとして懲戒処分になり、事実上更迭されました。
県はハラスメント対策の専用の組織をことし1月に新設するなど対策を進めていたところで、古田知事は「極めて遺憾。今後も継続して対策を積みかさねハラスメント防止に努める」とコメントしました。