能登半島地震の揺れが原因?扉が開かない高山祭の屋台蔵を調査

高山祭の祭り屋台を収める屋台蔵のひとつで扉が開かなくなっていましたが17日、専門家らを交えて扉を開けて原因の調査が行われました。
高山市などは、能登半島地震の際の揺れが原因の可能性もあるとみています。

高山祭の祭り屋台のうち「宝珠台」を収める蔵の扉が開かなくなっていることが3月3日にわかり、高山市などは、能登半島地震の際の震度5弱の揺れが原因の可能性もあるとみています。
17日は、屋台を市内の展示施設に移すため、市の職員や建築士、屋台を守る屋台組の人たちが、扉が壊れないように慎重に力をかけて扉を開きました。
屋台が運び出されたあと、原因の調査が行われ、調査した建築士によりますと、扉が数センチ傾き、扉の下の部分が地面に接触していたため開かなくなっていたということです。
高山市などは、扉を支える3か所のちょうつがいの締まりを調整するなど、扉を元の状態に戻す方法を専門家を交えて検討することにしています。
高山市文化財課の牛丸岳彦課長は「屋台と同じく屋台蔵も江戸や明治から続く大切な文化財なので後世にしっかりと残していきたい」と話しています。